ニュージーランドの広い大地で育った放牧牛は、赤身が多いことで知られています。そのため、日本のステーキ屋さんだと胃もたれに悩まされる私でも、結構な量を食べられてしまうニュージーステーキ。なぜか無性にステーキを食べたくなったので、家でニュージーランド牛のスコッチフィレステーキを焼いてみました。
スコッチフィレとはどこの部位か?
スコッチフィレ(Scotch fillet)は、牛の背中部分に位置する肉で、リブロースと呼ばれる部分の一部で、リブアイ(Rib-eye)とも呼ばれるそうです。この部位は脂肪が適度に含まれており、柔らかくジューシーな食感が特徴で、他のステーキ用のお肉よりは少しだけお高いかもしれません。赤身が多いニュージー牛を焼きすぎると固くなってしまうので、少々高価で失敗の少ないスコッチフィレを買ってみました。NZに初めて来た時は、食に全く興味がなく、全て同じ肉にしか見えませんでしたが、やっと生肉を見て、なんとなく違いがわかるようになってきました。参考までに、地元スーパーのスコッチフィレ。
Scotch steak
Scotch fillet steak is easily recognised by its beautiful marbling and the strip of fat that runs through one end of it. These steaks are prepared from a boneless beef rib set, taken from the back of the cow, after the shoulder (or chuck).
The higher fat content of scotch makes it a popular choice for pan frying, as the fat keeps it moist and flavourful.
Scotch steaks may be shaped into a neat circle with plastic wrap or string. This is purely an aesthetic decision, and you should remove any plastic prior to cooking.
Best cuts of beef
スコッチステーキ
スコッチフィレステーキは、その美しい霜降りとその一端に流れる脂肪の帯によって簡単に認識されます。 これらのステーキは、肩(またはチャック)の隣、牛の背肉から取られた骨なしリブセットから作られます。
スコッチは脂肪分が多いため、フライパンで焼くとしっとりと風味が保たれるため、人気です。
スコッチステーキは、ラップや紐できれいな円に形作られている場合があります。 これは純粋に(形を保つ)美的な決定であり、調理する前にプラスチックを取り外す必要があります。
ちなみに、ニュージーランド政府の文化遺産省(Ministry for Culture and Heritage)が運営するサイト『Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand』では、部位の紹介をしています。Rib-eyeと表示しているところがスコッチフィレ(Scotch Fillet)です。ニュージーランドやオーストラリアでは、Scotch filletと呼ぶ方が多い印象です。
準備
付け合わせの野菜は私が担当(ただの温野菜…笑)し、ステーキはNZ人の相方に頼もうとしました。しかし、普段あまり料理をしない相方は、私がいつもクックパッドを見て料理をしていることを知っており、「日本のレシピサイトでレシピを調べよう」と。
「君、日本語読めないでしょ!NZの肉は英語のレシピがいいでしょ!それなら、ChatGPTに聞いて!」と、私。
ソフトウエアエンジニアの彼、ChatGPTは大親友です。笑 ということで、ChatGPTのレシピでスコッチフィレのステーキを焼いてみました。
ChatGPTのレシピで調理
こちらが参考にしたChatGPTのレシピです。
- 室温に戻す:
- ステーキを冷蔵庫から取り出し、30~60分間室温に戻します。これにより、焼いたときに均一に火が通ります。
- 乾かす:
- ステーキの表面をキッチンペーパーで優しく押さえて乾かします。これにより、表面の水分が取り除かれ、焼いたときにしっかりとした焼き色とカリッとした食感が得られます。
- シーズニング:
- ステーキの両面に塩とコショウをたっぷりと振りかけます。シンプルなシーズニングが肉の風味を引き立てます。
- フライパンを熱する:
- 重いフライパン(キャストアイアン(鋳鉄)が理想的)を中火から強火で十分に熱します。フライパンがしっかりと熱せられることが重要です。
- 焼く:
- フライパンにオリーブオイルまたはバターを少量加え、ステーキを入れます。各面を3~4分ずつ焼き、しっかりと焼き色をつけます。好みに応じて、ステーキの両面にハーブやニンニクを加えると風味が増します。
- 休ませる:
- ステーキをフライパンから取り出し、アルミホイルで包んで5~10分間休ませます。これにより、肉汁が内部に再分配され、ジューシーなステーキが出来上がります。
最後に問題発生。うちには、アルミホイルがありません。
ChatGPT先生に、余熱調理の目的を尋ねる相方。以下、ご丁寧な回答。
- 余熱での調理:
- ステーキをアルミホイルで包むことで、内部の温度を均一に保ち、余熱でさらに調理することができます。これにより、中心まで均一に火が通ります。
- ジューシーさの保持:
- アルミホイルで包むことで、肉汁が逃げずにステーキの中に閉じ込められ、ジューシーで風味豊かな仕上がりになります。
- 保温:
- アルミホイルで包むことで、ステーキが冷めるのを防ぎ、適切な温度で提供することができます。
アルミホイルがない場合の方法を聞くべきでは?とつっこみながら、別の皿に移して蓋をして10分寝かせることにしました。
感想
ITの力を駆使して(?)作ったスコッチフィレステーキ。見事に美味しく仕上がりました。ニュージーランド産の肉の美味しさを存分に楽しむことができ、大満足。
ちなみに、ソースレシピは、我らがクックパッドの出番。
『5分簡単 市販より旨い!ステーキ ソース』というこちらのレシピを参考に、和風な味付けでしたが、彼にも大好評でした。
今思うと、アルミホイルが一番のレシピのポイントでしたよね、絶対。一口にステーキと言っても、肉を焼くという調理は奥が深いです。肉の国にいると思います。次は、ChatGPT先生の力を借りて、ラム肉に挑戦してみようかと思っています。